コールセンターの男性

日本におけるお葬式の特徴のひとつは、古くから共同体で行われてきたという点です。亡くなられた方のご近所の方が祭壇や会場を創設し、近所の主婦が集まって料理のしたくをするというのは、数十年前の日本では珍しくはない光景でした。時代が変わるにつれて、葬儀場で葬儀社スタッフの手を借りたお葬式が一般的になりましたが、いまでも地方ではご近所助け合ってお葬式を出す風習は残っています。 日本では、家族や親せきに加え、友人知人・ご近所さん・会社関係など亡くなられた方だけでなくその家族に関係のあるあらゆる方が参列するのが一般的です。そうした葬儀は一般葬とも呼ばれます。近年では、一般葬であっても参列する方は減少傾向にありますが、故人を偲びまたご家族の心情を察しながら、様々な関係者が会葬します。

多くの方が会葬する一般葬は、現代でも日本におけるお葬式の主流といえます。一方で、近年増加しているのが限られた方で行うお葬式です。亡くなられたことや葬儀日程を広くは知らせず、家族や近い親族だけでお葬式を執り行う方が増えています。 家族だけでお葬式を行うことを家族葬といいます。それに近い親族や親友などを加えた小規模でのお葬式を密葬と言います。いずれの場合も、家族や近親者だけで葬儀を執り行うため、会葬はご遠慮頂く旨をあらかじめ周知する必要があります。それでも弔問に来てくださる方がいますので、お葬式後しばらくは自宅で対応することになります。家族葬などは、大勢の会葬者の対応がなく故人を偲ぶ時間が設けられることがメリットです。また、一般葬より安いことから、経済的な理由で家族葬を選択される方も増えています。